富岡製糸工場、10年がかかりの文化遺産登録

富岡製糸工場とは群馬県富岡市に位置している日本では初めての器械製糸工場となっています。1872年、明治期に開業に日本の産業文化の近代化について大きく貢献したことからも、日本の世界文化遺産登録が進められました。この登録については2014年6月の第38回世界遺産委員会で正式登録されおよそ10年がかりの歳月を経て達成されることになります。日本の近代化遺産の中では初の世界遺産に登録となり、翌年には明治日本の産業革命遺産も登録される運びになりました。
富岡市の市長に在任していた今井清二郎が強い関心を持ち片倉工業との交渉を行い、また群馬県知事である小寺弘之が、「ユネスコ世界遺産登録するためのプロジェクト」を公表し、三者合意の元で2005年に富岡市への寄贈が行われ、国の史跡に指定され、建造物については重要文化財に登録されます。日本の世界遺産暫定リストに記載されたのは2007年であり、プロジェクト発足から正式登録されるまでに長い月日の元で達成されました。

北日本の文化遺産

ユネスコに登録されている北日本の文化遺産は岩手県に集約していることが特徴になっています。自然遺産については、北日本では青森県から秋田県にまたがっている白神山地があります。岩手県で登録されている日本文化遺産は、平泉と橋野鉄鉱山・高炉跡になっています。
平泉については、仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群として2011年6月に登録されました。当時は東日本大震災から3ヶ月に登録の運びとなり、大きなニュースとなりまた岩手県知事より感謝が表明されました。中尊寺、金色堂、覆堂、経蔵、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山の8つの寺院が登録されています。これらの寺院は浄土思想にまつわる建物として登録となりましたが、日本政府が推薦して文化遺産に登録されなかったことに関しては平泉が初となっているのも特徴となっています。2006年の推薦をスタートに実に7年近くの期間を経て達成することとなりました。
橋野鉄鉱山(橋野高炉跡及び関連遺跡)については岩手県釜石市に位置している構成遺産として2015年7月にユネスコ世界文化遺産に登録されました。釜石市の北西部に立地しており、幕末期から明治期にかけて日本の産業化の先駆けとなった重工業分野の産業遺産となっています。釜石の地は鉄に関する分野について影響が大きく、洋式高炉を築き、鉄鉱石精練による出銑に成功したことは有名になっています。これに関する歴史館などで資料などを展示しています。